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2014年11月15日 こりあんコミュニティ研究会
第41回 定例研究会
テーマ:在日コリアンの記憶をどう伝えるか
日 時:2014年11月15日(土)14:00~17:00
場 所:東洋大学 白山キャンパス 6号館4階 6402教室
主 催:こりあんコミュニティ研究会
共 催:東洋大学アジア文化研究所
後 援:大阪市立大学都市研究プラザ
趣 旨:
第41回定例研究会では変容するコリアンコミュニティや在日コリアンの生活、諸実践の記録をどう保存し、伝えていくのかについて焦点をあてる。こりあんコミュニティ研究会は2010年8月に撤去された大阪・龍王宮研究を大きな契機として発足し、その後、和歌山、西成、八尾など関西を中心に全国各地におけるコリアンコミュニティ研究をおこなってきた。記憶を保存し、より多くの人々に伝える営みは研究会において幾度となく取り上げられたが、なかでもミュージアム的機能をもった拠点は重要であろう。
その地に生きた人々の記憶を保存し、関係者だけでなく多くの人々で共有化する試みは、マイノリティの存在を隠蔽・浄化する新たな動きが加速する傾向に抗う基点となりうる。定例研究会を初めて関東圏で開催するにあたり、在日コリアン実業家を中心に設立された文化センター・アリラン、そして、在日コリアンの生活や労働の場で使われた様々なモノを収蔵する在日韓人歴史資料館、そしてかつて関西に数多く存在しつつもきえていった在日朝鮮人関係ライブラリーの取り組みの中から日本社会において在日コリアンの記憶を刻むことの意味、そしてそれをどのように伝えうるのか検討したい。
報告者:
中澤俊子さん(文化センター・アリラン)
「文化センターアリラン 活動報告」
理事として関わっている「文化センタ−アリラン」での取り組みとして、年二回刊行している通信や教養講座があるが、その活動内容とともに個人的に関与してきた「小説 東医宝鑑」についてのエピソードを中心に言及してみたい。
李美愛さん(在日韓人歴史資料館)
「在日韓人歴史資料館の設立とその後の活動について」
在日韓人歴史資料館は来年開館10周年を迎える。在日一世の思い思いが集まりここまで来られたと思う。資料館開館までの道のりとその後の活動を通して在日の歴史を後世に伝えることの意味を考える。
藤井幸之助さん(同志社大学・こりあんコミュニティ研究会運営委員)
「関西における在日朝鮮人関係ライブラリー—1980年代を中心に—」1980年代、神戸に青丘文庫、尼崎に錦繍文庫、大阪に猪飼野朝鮮図書資料室・学林図書室・青丘文化ホール・カラ文化情報センターなどがあった。今残るのは青丘文庫のみ。こんなにあったものがなぜ今ほとんどなくなったのか?
コメンテーター:
柏崎千佳子さん(慶應義塾大学)高野昭雄さん(千葉商科大学)
司会進行:
石川久仁子(大阪人間科学大学・こりあんコミュニティ研究会事務局長)
*この事業は『大阪市立大学都市研究プラザ先端的都市研究拠点共同利用事業』の助成をうけて実施いたします