第7回 東アジアインクルーシブシティネットワーク(EA-ICN)の構築に向けた ワークショップ
Posted at : 2017-07-14
盛況のうちに終了いたしました。ありがとうございました。
report
2017年8月21日(月)から24日(木)にかけて、会場を大阪市から八尾市、堺市へと移しながら、「第7回東アジア包摂都市ネットワークの構築に向けたワークショップ―引き裂かれた年から包摂型都市へ」を、都市研究プラザの主催、ソウル研究院、韓国都市研究所、ソウル住宅都市公社、京畿道始興市の共催、さらに大阪市、堺市、八尾市、日本居住福祉学会の後援のもと開催しました。 and more・・・
引き裂かれた都市から包摂型都市へ
21世紀は「都市の世紀」と称されるように、世界的な規模での都市への人口集中が見られた。それに伴い、「貧困の都市化」のような、都市や特定の地域が貧困や排除と結び付いていくプロセスが注目されるとともに、都市空間の脆弱性の高まりに起因する都市問題への対応が喫緊の課題となっている。排除に立ち向かうために、不利を被っている集団や地域住民の声も見逃すことはできない。これまで、とりわけ東アジアの国や地域では、欧米の諸都市とは異なり、強力な政府のイニシアチブによってこのような問題に対応してきた。その結果、世界が目を見張るような経済成長を成し遂げてきた。これらの地域の経済や社会発展のプロセスを、開発主義や生産主義という観点から論ずる研究も増えてきている。経済や産業再編のグローバルな圧力によりさらされている日本、韓国、台湾、中国(香港特別行政地域を含む)等、東アジアの国や地域は、安定した雇用どころか、ヘルスケア、教育、住まいを含む社会保障、さらに市民権に至るまでの、あらゆる包摂的な社会システムへのアクセスにおいて、一層厳しい現実にさらされている。これらの諸課題に取り組むため、私たちは、ここ数年にわたり、東アジアインクルーシブシティネットワーク(EA-ICN)の形成に向けた努力を続けてきた。
今回のワークショップは、そのネットワークのさらなる発展に向けた出発点として、EA-ICNのプラットフォームの構築を目指すものであり、都市間の交流をいっそう進めることが期待される。
開催日:2017年8月21日(月)~24日(木)
主催:大阪市立大学都市研究プラザ(海外センター・オフィス)
共催:ソウル研究院、韓国都市研究所、SHソウル住宅都市公社、ソウル市城東区、京畿道始興市
後援:大阪市、大阪府堺市、大阪府八尾市、日本居住福祉学会
開催場所:堺市庁舎、八尾市立安中人権コミュニティセンター、大阪市内各地
資料代 1,000円
参加費 1日のみ:4,000円
2日以上:9,000円
(いずも昼食代・交流会参加費)
※資料代・参会費は、当日学会受付にてお支払頂きます。
懇親会参加予定人数把握のため、なるべく事前申込をお願いいたします。
要旨(翻訳済)提出締め切り
2017年7月25日までに各国で日中韓英語に翻訳を済ませたフルバージョンの原稿を提出する(翻訳前の要旨は6月30日必着:香港側のみ)A4で2枚以内厳守
問合せ先・要旨提出先
大阪市立大学URP先端的都市研究拠点(EA-ICN担当宛)
E-mail: joint_office[at] ur-plaza.osaka-cu.ac.jp TEL&FAX +81-6-6605-3444(直通)
EA-ICN ポスターのダウンロード
EA-ICN 参加者案内/プログラム のダウンロード
問合せ:大阪市立大学都市研究プラザ
〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138
TEL 06-6605-3444 FAX 06-6605-2069
メール: joint_office[at] ur-plaza.osaka-cu.ac.jp
ワークショップⅠ
各都市における都市包容性にかかわる現状理解と実践経験の共有(21-23日)
2017年8月21日(月)
【会場】西成プラザ、西成区北西部・北加賀屋界隈8:30~8:50 受付
9:00~12:00 【Session 1】ジェントリフィケーション・空間をめぐる都市政治
10:30~12:00 【Session 2】各都市における居住貧困層への居住福祉実践経験の理解と共有 その1
13:00~16:00 エクスカーション
17:00~18:00 現地視察及び事例報告1
Session 1:各都市の実践経験を共有。各都市はテーマ(ジェントリフィケーション、団地再生・再開発等)に関連して各々二つ以上の報告を行う。行政サイドの政策システムに関する報告(関連条例等支援制度及び民間実践-社会的企業、コミュニティビジネス等)、各報告は10分(通訳含み20分)以内で報告する。
Session 2:ホームレスや障がい者をはじめとする社会的弱者への支援に向けた行政及び民間部門からの実践、各都市における居住福祉実践経験の共有。各国からは各々二つ以上の報告を行う。第一は行政側の政策システムにかんする報告(社会住宅制度及び居住支援サービス等、)、第二に民間の居住資源(民間住宅ストック、支援組織・関連サービス)を活用した居住貧困層対象の民間団体による居住支援。 各報告は10分(通訳含み20分)以内で報告する。
現地視察:大阪市における社会的弱者支援システムとハウジングと居住支援システムの理解 その1
2017年8月22日(火)
【会場】八尾市立安中人権コミュニティセンターJR大和路線八尾駅から10分(徒歩)
9:30~12:00 現地視察及び事例報告2
14:00~16:00 【Session 3】各都市における居住貧困層への居住福祉実践経験の理解と共有 その2
16:10~18:10 【Session 4】多文化共生と外国籍支援
19:00~21:00 懇親会
大阪市における社会的弱者支援システムとハウジングと居住支援システムの理解 その2
Session 3:Session2に引き続き
Session 4:多文化共生と外国籍支援
2017年8月23日(水)
【会場】堺市庁舎 ほか9:30~12:00 現地視察及び事例報告3
14:00~16:00 【Session 5】都市ネットワーク会議
Session 5:東アジアICNネットワークの構築に向けた各都市政府の期待と展望にかんする都市代表者の発言と提言
インクルーシブ都市ネットワーク構築に向けた共同宣言
ワークショップⅡ
ホームレス支援現場及び大阪市住まい公社リノベーションプロジェクトの視察
2017年8月24日(木)
【集合場所・時間】西成プラザ・am9:0010:00~12:00 ホームレス支援現場
13:00-15:00 コーシャハイツ港1号棟リノベーションプロジェクト大阪市住まい公社